①経済的なデメリット

②身体的なデメリット

③精神的なデメリット

①は一般的なこと。②と③については、少ない専業主婦サンプリングによるので正確ではない推論だが、一考の価値はある。

昭和から平成にかけての専業主婦研究、なるものが存在したら面白い。
大学の偉い教授が、男性目線で批判されるのも悲しいので、女性教授による大量の専業主婦サンプリングにて解明していただきたい。

②身体的なデメリットについて

30歳代は子供の習い事・クラブの送迎にお弁当、早朝から繰り出しても一晩寝れば翌朝はすっきり。
40歳代になると、土日に一日中外で応援したら月曜日はきつい。
年齢のこともあるが、平日と週末の時間の差が大きいのも理由のひとつ。
平日は夫・子どもを送り出したら家事。学校役員やママ友との約束のある日は、朝から時間を気にしてさっさと家事を行うが、通常はコーヒーを飲みながらゆっくり家事。
週末は家族みんながいるので、家事に昼食の用意がプラスされる。
誰も手伝ってはくれない。ママは仕事もなく専業主婦だから、家事全てやるのはママの仕事。私は、飯炊き女か…。
平日は家族で一番早く起きて食事.お弁当の支度。土日も寝坊できず、朝食の準備。疲れてたくさん寝たい場合は、平日の昼寝しかない。
平日の昼寝は、20分なら身体にいいと言われるが、寝始めたら2時間は夢の中。夕方起きたら夕食の準備。昼ご飯を早く食べたので夕食の準備をしながらお菓子をつまむ。食べたい訳ではないが、口が寂しいと言い訳する。

いつの間にか、ママの体重は結婚後プラス10キロ超。全く太るつもりはなかったのだが。

③精神的なデメリットについて

子供が素直でかわいい時期は、家族を支えているという自負で喜びと奉仕精神でつらくはない。
子供が反抗期になると、誰のために自分を犠牲にしているのかと疑問も生じる。
ママ友にグチを言い、夫に子供への関与を強く促す。
夫は経済の担い手で忙しいし、子供は願う方向に行かずに反抗の繰り返し。
子供がたまに質問するという貴重な場面で、自信を持ってアドバイスができない。役に立たない、わかってくれないママとわかると、もう質問はしない。
うっかり「小さいころは素直でかわいかったのに」などど言ってしまえば、腹立つことばかりいうババアと位置づけられ、子供とママとの心の距離はどんどん離れていく。
トンネルは続く、出口は見えない。

ほとんど反抗期のない子供も存在する。
親の言うとおり迷いもなくどんどん道を進んでいく。有名中学に入ってからも勉強に余念がない。目指すは○○大学のみ。
現役○○大学に入り、親戚からも祝の嵐。
入学してから気づくことは「自分はたいしたことのない人間だ」
同じ学力の生徒が揃う大学なら、もっとすごい人は山ほど存在する。
帰国子女あがりならToeic950点超えのヒト、高い語彙力と力強い声で論文発表するヒト、あるいは習字の師範級・バンドのリーダー・クラブで活躍し関東トップ。
自分みたいな高校時代勉強だけ、は、秀でるものは特にない、価値がないように感じる。親は大学がゴールのように言って、その先の指針は示してくれなかった。
サークルにバイト、楽しいことはたくさんある。勉強なんか高校時代のようにはできない。ママは変わらず説教ばかり。広い世界を見た後では、ママの聞き飽きたアドバイスはもう心に入ってこない。言うとおりに歩いてきた人生から開放して欲しい。
ママは、離れていく子供に打つ手はない。子供の教育が自分の人生の大仕事のように生きてきたので、世話をしなくていい状況になってしまうと、一日中何をすればいいのだろう。もうママは不必要な存在になってしまった。

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②と③は、すごいキャリアのママの家庭でも発生するので、厳密にはママが仕事を持たないことのデメリットではないかもしれない。
仕事のストレスや不規則な生活で激太り、や、仕事を優先して子供はほったらかし、はよくある話である。
しかし、彼女らがもし専業主婦ママであったとしても、激太り、や、自分優先子供は後、の姿勢は同じかもしれない。時間があるからできる、時間がないからできない、という次元ではない。時間があってもなくても、その道に行くヒトは行くのである。

しかし、専業主婦という狭い世界で18年生活しているママに「子供への心を打つ(心を開く)アドバイス」をするにはハードルが高い。彼らはもう子供ではなく社会人に向かって歩いている。現代に生きる彼らが欲するのは、現実に即したアドバイスであり、つかみどころのない理想話ではない。昭和の価値観でもない。
尊敬するヒトの話以外は、聞く時間がムダである。
とはいえ本心は、ママはいつまでもキレイでやさしくて尊敬できる存在であって欲しいかもしれない。

社会で仕事していると常に他人に見られているという緊張感がある。
仕事をもたないママであっても、同じような緊張感をもって自分を高める努力は怠らず、背中がピンとしていこう。子供はママをよく見ている。
 

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