就活の学生に告ぐ。

職業はどう選択するか?
就活の学生は、3年生または5年生になって焦る。
「やりたいことがわからない・・・」

(1)職業選択の基準でよく言われるのは以下である。

①その仕事は、適性があるか
②その仕事は、好きor楽しいか
③その仕事は、ライフワークバランスがとれているか
④その仕事の給料は、納得がいくか
⑤その仕事は、一生の仕事にできるか

50歳overのおばちゃんから言わせてもらうと、①~⑤は、就活の時点で明確にわかるわけない。
22歳大卒時の考えと、30年経た現在では、全く考えが違っている。

例えば、筆者が新卒で教育関係の仕事に就いた時・・・
1年目は、適正がなかったようで楽しくはなかったし、残業しても給料に反映されず納得いかないし、一生の仕事ではないと3か月目で感じた。
ただ、「石の上にも三年」というように、適正はなくても3年経てば「プロ」っぽくなり、それなりに楽しく、給料もだんだん上がっていくので、3年目からは納得できる仕事となった。
同じように、学生時代は社交的でない友人でも、10年経てば営業課長となってバリバリ仕事していた。

選んだ職業は、誰でもいつかは合うものかもしれない。
仕事も縁というものだ。

そして、結婚・子育て後に社会に復帰するときは、①~⑤なんて考えていない。
⑥その仕事は、子供が帰る時間に間に合うか。
⑦その仕事は、扶養控除の対象内か。
が重要な点になる。
将来的には、パートのおばちゃん的な仕事はAIに変わられるかもしれないが。

今後は、女性も生涯、仕事を続ける時代になっていくかもしれない。
職業を選ぶとは、人生を選ぶということ。

そう、私たちは、選ぶことができるのだ。
職業、伴侶、人生、すべての決定権は自分にある。
「当たり前」のこの選択肢は、実はたいへんな幸せであることをかみしめてほしい。
前時代では「当たり前」ではなく、あり得ないことであった。

民主主義国家になるまで私たちの祖先は、選ぶ権利はない。
生まれた時の家庭により、身分・階級が決定している。
庶民と武士や貴族。
武士でも、広い領地持ちのセレブ武士から、わずかな米支給の貧乏武士まで、細かい階級に分かれている。
身分は、自分の人生の決定事項である。
そして、理不尽の人生オンパレードであったろう。
上位グループには、逆らうことは不可能である。
気に食わないことがあると、殴る・蹴る・殺される。
理不尽でも、誰にも文句が言えない。
・・・なんだか、学校カーストのようで身近だな・・・

フランス革命がおこるまで「人権」の意義も庶民は知らなかった。
江戸時代は、士農工商という身分制度。
明治になっても、貧乏な庶民は「人権」があっただろうか。
階級社会のため、どんなに頑張っても報われない時代が続いてのだ。

「人権」が憲法で保障され、文化的な最低限度の生活ができる制度が整っているこの現代。
普段はあまり気にしていないが、我々の生きている現代は、奇跡的に幸福な時代だと断言できる。
今は、格差があったとしても、制度的な身分制度はない。
そして、自分で職業・将来の選択が可能だ。
自由な時代に感謝する。

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(2)職業選択の基準 自由な時代に重視すべきこと

結論としては、以下のどれを基準に選んでもいい。

①その仕事は、適性があるか
②その仕事は、好きor楽しいか
③その仕事は、ライフワークバランスがとれているか
④その仕事の給料は、納得がいくか
⑤その仕事は、一生の仕事にできるか

しかし、重点をおくなら「転職の原因」としてよくある理由がヒントになるだろう。
「上司・同僚など人間関係が悪かった」以外で、トップ理由としては、

②その仕事は、好きじゃない・楽しくなかった
③その仕事は、ライフワークバランスがとれていない・残業多すぎた
④その仕事の給料は、低い・オレの能力に合わないのではないか

この3つのどれかを基準に選ぶのも、1案である。
なぜなら、精神的ストレスが低くなるからである。

「好きな仕事」
●しんどくても頑張れる
●精神的に気持ちが良い

「残業が少ない仕事」
●生活を充実できるので、嬉しい
●仕事に追われず、休みを自由にとれて旅行を楽しめる

「給料の高い仕事」
●しんどくても頑張れる
●精神的に気持ちが良い

もちろんだが、「好きな仕事」で「残業が少ない仕事」で「給料の高い仕事」はない。
どれか1つを選ぶのだ。

精神的ストレスが低いと、おのずと、こうなるだろう。
①その仕事は、適性がある
⑤その仕事は、一生の仕事にできる

時には、理不尽なこともあるかもしれない。
それは上司や同僚など人間関係が多いだろう。
しかし前時代のような、「理不尽に貶められ惨めな人生を強いられる」ことはない。

それは、「時が経てば解決する」ものだ。
少々のことは我慢するとして、それでも耐えれなくなれば、転職すればいい。
なぜなら、精神的ストレスが高くなるからである。

そして前時代のような、「どんなに頑張っても報われない時代」は過ぎた。
頑張ったら、楽しい人生が待っているのだ!