医学部、誰もが難しいと思われている。
しかしあえてオススメする「理系なら医学部を目指そう!」

確かに、狭き門は間違いない。
しかし、東大理III、京大医学部、以外であれば情報と工夫次第で入れないこともない。
何せ、医学部は、国家試験90%という高い水準なので、まあほとんど医者になれる確率が高い。
ちなみに、司法試験合格率は、低い。
一流大学法学部に入って院から司法試験合格は、驚くほど低い。
天才しか合格しないのかというほど超難関資格である。
その点、医学部はラクである。大学に入ってちゃんと勉強すればだいたい合格する水準である。

さて、センター試験が変更という時期もあるし、情報戦にはなる。
医学部志望の場合のママたちには情報を漏らさないようにしているママもいるが、相手は全国の医学部受験生なので、お互い知っている情報を交換するのが賢明かと思う。

まず、お金のかかる私立。
これは大学の偏差値と反比例して金額が伸びる。
お金に糸目をつけない家庭は、国立を選ぶ必要はない。
余計な科目の勉強の必要がないからだ。
高1から「私立○○大学医学部」(2~3は必要)に照準を定め、その偏差値を高めよう。

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なぜ中1ではないかと言うと、中学校のときは「東大理III、京大医学部」と先生・周りの生徒が目標にするものだ。
もちろん子供もそれら頂点を目指しているのでヤル気を低めるかもしれない私立を勧めるのは難しい。
友達にも早い段階で「国立や~めた」とは言えない。
しかし、高校1~2年生にもなると自分の実力がはっきりわかる。
自分は「東大理III、京大医学部」に届くかどうか、わかってくる。
そうすると、子供は自分には難しいと「医学部」への希望がしぼんでしまうかもしれない。
そこで親の登場。
浪人させたくない、お金OK なら、子供の実力に合い、かつ親の希望の「私立○○大学医学部」のよさ、素晴らしさををさりげなく伝え、他の誰がどこを目指そうとオレはここに決めて頑張る!という方向にうまく持っていこう。
高3の最後の最後になって「自分はなぜこんな高い医学部を目指してしまったんだろう」と泣かないためにも。

次に、懐にやさしい国立・公立。
ほとんどの親は行ってほしいと望んでいる。
経済的にも、肩書き的にも嬉しい。
中学生のころは「東大理III、京大医学部」を目指していこう。
しかし、上と同じように、自分には難しいとなったら、親がアドバイスしよう。
それは高3でいいかもしれない。早すぎると勉強する気力がなくなる可能性があるからだ。
何も「東大理III、京大医学部」だけが医学部ではない。
地方の公立・国立、どこでも医学部に入れば医者になれる。
医者になることが目標であって「東大理III、京大医学部」にはいることが目標ではない。
これを転換するのが難しいところだが。
たとえば子供が目指している科で、この地方大学なら素晴らしい教授がいるとか、この分野ではこの地方大学だね、とか情報をさりげなくいれておく。
そこへの憧れ、目指す目標がないと、勉強ができない。
ノーベル医学賞受賞、2012年の山中伸弥さんは神戸大学医学部卒だし、2015年の大村智さんは山梨大学学芸学部卒でさらに勉強して薬学・理学博士になっている。

もうちょっと情報を追加すると、「防衛医大」という選択肢もある。
「東大理III、京大医学部」など超難関医学部の「滑り止め」というイメージがある防衛医大だが、実際生徒は超優秀な子供が多い。
第一志望国立が不合格で防衛医大に決めた生徒も多いのだ。
国から月に10万円とボーナス支給・寮生活なので、送金が必要ないところが親としてはありがたい。
もちろん様々なシバリもあるが、気にしないで勉学に励めばよい。
埼玉だけでなく東京でも「防衛医大」と言うとモテるらしいというのはママ友から聞いた話。
特別国家公務員という肩書きになるので、不真面目なことは慎まなければいけないが。
話は戻るが、滑り止めでなく、ここを目指して必死に勉強する、という目標を定める手もある。
大学入学した時点で特別国家公務員職となり、生涯安定は間違いない。
長男であれば、シバリの年(通学×1.5 留年せず6年なら9年)を勤めたら、地元の病院に転職する方法もある。

もう一つアドバイス。
ちょっと頑張って1浪・2浪すれば入れる、というのは親の願望である。
浪人しても伸びるのは数十点くらいかもしれない。
はじめから浪人していいと親が言っておくと、なぜだか浪人する子供が多いのだ。
心では「難関だし浪人OK」と思ってても口に出さないでおこう。
最後は1点に「必死にすがりつく」ことで合格を得るものなのだ。
「医学部は2浪3浪当たり前」とは、浪人が決まってから言おう。

そして医学部の楽しいところは、体育会系クラブの体育大会。
高校時代を勉強に費やしてクラブできなかったとしても、大学生から取り戻せるので心配しなくていい。
岐阜を境に、東医体(とういたい)、西医体(にしいたい)
東医体、つまり東地区医大体育大会、という一大イベントが夏に行われる。
そして医学生たちは金髪に染めて大会に臨むのだ。
日常は勉強はしないといけないが、クラブに熱中できる母体がある。
熱中しすぎて単位落として留年、その時はその時だ。

「理系なら医学部を目指そう」一考をオススメする。

 

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