専業主婦は、損である。
これを言い切っていいのか迷いはあったが、2017年夏ごろからネットで話題が出てきたので記事にしてみる。
橘 玲(たちばな あきら)という作家をご存じだろうか?
という衝撃的な記事を書いた方である。
ヤフーニュースに掲載されているので、目にしたママもいるだろう。
しかし、橘玲が最近このことを言いはじめたわけではない。
著者が、今でも本棚にあり時々読み返している、2002年発売・橘玲のこの本にもすでに示唆している。
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計入門
ちなみに2015年版もある。
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
筆者は40歳代、日中ヒマなので大型書店でよく立ち読みをしていた。
「子育て本」「料理本」「部屋の片づけ方」から、ヒマなのでお小遣い稼ぎしたいと思い、「経済本」へ移行していった。
そこで、専業主婦続行か、何か始めるか、のきっかけになった本でもある。
ここで橘玲は、情報収集力・状況把握力・状況打破力(=人生サラリーマンの終末と起業のススメ)とともに、ちょこっと専業主婦は損だと書いている。
読んだ以上、もう世の中がどうなるか分かった以上、専業主婦のままでいるわけにいかない。
と、重い重い腰をあげた記憶が懐かしい。
専業主婦からの脱却、詳しくは「管理者の経験談」で。
つまり橘玲は15年前から「専業主婦は損をする」と、教えてくれていたのだ。
ほかにも著作がたくさんあるので、他にも書いているかもしれない。
経済的な目線からは正しいだろうが、日本社会でこれを言うのは勇気あるなと思う。
1年前に書いた記事だが、Google アナリティクスで常に1番人気の記事である。
こちらもご参考に。。。
橘玲は、われわれ昭和世代の50歳代に対して批判がましいことを言っているのではない。
これから専業主婦を目指す女性に警鐘を鳴らしているのかと思われる。
しかし、専業主婦たちの批判はある程度合っている。
著者も元専業主婦なので、うんうん、とうなずくことも多い。
とはいえ今後、共働き世帯と、一人大黒柱+専業主婦世帯とでは、間違いなく老後の生活に差が出るだろう。
今はいいけど、10年後20年後を考えると、ほんとコワい。
批判している専業主婦で子育て終えた昭和ママ達も、それはわかっている。
しかし、ブランクが15~20年あるわれわれが、そう簡単に専業主婦から脱却できるはずがない。
日本という国の会社とは、若い女性には優しいがおばちゃんには厳しい。
厳しい中に入るためには、そうとうな覚悟がいるのだ。
そこで提案:
見方を変えて、橘玲の本を「専業主婦を脱出する機会」と考えてはいかがだろうか。
橘玲の本を読んで、重い重い腰をあげた経験から、何か機会がないと始められないものだ。
著者の場合、専業主婦を脱出できないハードルは、ズバリ、自信がないことだった。
バリバリ働いていた結婚前とは、もう時代が違うのがわかっていた。
若くもないし、もうキレイではないし、たいして要領よくないし。
自分が何の仕事ができるか、全くイメージできない。
自信がないので、なかなか踏み出せない。
だって、ムリしなくても生活できるし・・・
そのハードルを越えれたのは、将来への不安が切実になったからだ。
●両親が、病気で故人になってしまった。
●相続問題で、精神的にまいってしまった。
●夫に、持病が見つかった。
●自分も、重度の貧血で病院通うことになった。
いろいろ重なると「神様からの罰をうけているのではないだろうか」とザンゲをしてみたくなるものだ。
子育ても大変ではなくなったのに、家でダラダラしているのに、夫や子供に文句ばっかり。していたな・・・
重度の貧血を言い訳に、寝てばっかり。していたな・・・
ママ友とのランチで楽しんだ後は夕飯の料理は手抜き。していたな・・・
特に何も信仰していないが、神様・仏様・ご先祖様からの、メッセージかな?
と思ったのだ。
新聞のチラシをみると、求人がいっぱい。
まずは、お昼の賄い目当てに
時給850円の飲食店のランチタイムを週3日ほど 10:30~14:30
著者が仕事始めたことをママ友達に話したが、あるママ友からの意見が面白かった。
「大卒のプライド」があるから無理だという。
40歳のおばちゃんになっても「大卒のプライド」が邪魔をするのだ。
著者の仕事場の飲食店、中卒の41歳シェフの彼は「包丁握って25年」と言って「中卒のプライド」を持っていた。感動したものだ。
正直にいうと、著者も「大卒のプライド」はあった。
しかし「神様からの罰をうけているのではないだろうか」という心情の前では、プライドも吹っ飛ぶものだった。
それに確実に、3400円(850円×4時間)も手に入り、運動不足解消にもなるし、一石二鳥!
仕事をして社会に少しでも貢献しているんだから神様仏様から罰を受けることはないだろう、というドヤ顔になる自分がいた。
仕事をして1年たつと、3400円で喜んではいられなくなる。
社会に出ると、世の中の理不尽さを理解するようになる。
たまにくる地域リーダーが、朝から夜中まで頑張って料理している店長に、どなるのを何回もみた。
地域リーダーは、店長が休みの時に、代わりに料理する。
店長以上のかなりの収入を得ているらしいが、店長がなるべく休みを申請しないよう誘導しているようにみえる。
我慢強い店長だったが、結局やめてしまった・・・
単なる時給のバイトのおばちゃんでも、気分が悪くなる世界であった。
ここから、理不尽なことをなるべく言われないような仕事に就こうと決心する。
そして資格取得 → 専門家への道 → 収入UP へと突き進むきっかけとなった。
「専業主婦を脱出する機会」は何でもいい。
まずは時給850円のバイトからステップアップしていけばいい。
ポイントは、時給の世界から抜け出して、月給の世界へいくにはどうすればよいかだ。
「共働き世帯と、一人大黒柱+専業主婦世帯とでは、間違いなく老後の生活に差が出る」
40歳・50歳ではまだ老後ではない。
人生100年時代というなら、半分程度にしかすぎない。
こんな記事もあるものだ。
2017年6月に発売された、橘玲 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 がバカ売れしているのは、「経済本」が好きなビジネスマンだけでなく、一般人にも橘玲の考え方が理解されてきているのだろう。
著者の題名「子育てママよ、教育力・経済力アップせよ」の意味も、記事を読んで暮れているママたちが、家族で「幸福」になってほしいのだ。
そう、「幸福」へ向かうために私たちは思案している。
橘玲 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 またまた勉強になったので、立ち読みでもよいので一読をおススメする。
幸福の資本論
そして、「幸福の資本論」をベースにした「専業主婦は2億円損をする」という本を出版した。
これは10代~20代の若い女性をターゲットにしているので、娘のいる家庭には読んでほしい。
リビングにさりげなく置くのだ。
「日本では専業主婦批判はタブー」という世の中だったが、変化は間違いなく来ているようだ。
以上のように、専業主婦は損であると、世の中が認知しつつある。
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最後に・・・
著者が好きな作家、橘玲は男性である。
橘玲は「父子家庭」で苦労はしたようだが、「父子家庭」「母子家庭」ともに子育てはたいへんなのだ。
専業主婦は損、とは言っても、「共働き」かつ「子育て」「家事」「ご近所付き合い」+「仕事」をどうこなしていけばいいのだろうか??
まずは、夫・パパに手伝ってもらろう。ワタシだって稼いでいるんだから。
「家族」はもちろん、「社会」「ご近所」みんなが助け合わないと、ママ達女性は疲弊してしまうだろう。
いや、ネガティブになってはいけない。
これからの日本社会に期待するしかない。
頑張れ、私たち!
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