配偶者控除がなくなる、これは専業主婦としての「うまみ」がなくなるということだ。
この制度は全ての女性にフルタイムで働けということだろうか。
今までは130万の壁といわれていたのでその範囲での仕事で探すのが専業主婦の頑張り方だった。
しかし130万稼いでいるのに専業主婦とは、正確には兼業主婦というかもしれない。
103万のパートであれ、兼業主婦は気楽ではない。
専業主婦でやっていたことと同じ質を、家族に求められるからである。
「お母さん、仕事で疲れているから・・・」と言いたいが、フルタイムの夫からすれば「いやいやパートごときで」、勉強や部活に忙しい子供からは「僕が帰ってきたらダラダラとテレビ見ているママ」としか映らない。
けっして尊敬のその字もない。
なぜなら、ちょっと働いているだけだから。
子供が小さいときはいい。
子供にはそばにいてくれるママが嬉しい。
しかし、子供が大きくなるにつれ「粗大ごみ」扱いする夫・子供も出現するようになる。
ママというのは唯一甘えられる存在だからかもしれないが、ヒマそうなヒトには家族でも会社でも、温かい視線はない。
また、ママの見た目がドンドン下がっていくと、夫からの愛情・子供からの懇談会拒否につながる。
ママの言い訳としたら、高い化粧品やお洋服を買わないで生活費・塾代を捻出しているので、理不尽である。
いや、うちの家族は「ママよく頑張ってくれている」と評価してくれている、という家庭もある。
しかし、人間である。
ママが他の子供と比べるように、夫や子供も、他のママ達と比べているときもある。
いやいや、家事・子育て・仕事、そんなデキル女性は一握りなのに比べてくれないでほしい、のだが。
そして今は、キャリアママがカッコイイという時代である。
テレビの女優は、キレイだし立派な職業人だし、お手伝いを雇っているかもしれないが子育て・家事をこなしている。
テレビの女医や専門家・コメンテーターも同じキャリアママである。
今の生活を選んだのは自分なので、この人生に後悔はない。
自分と、テレビのキャリアママたちと同じ人間であり、彼女らができることを自分ができないことはない。
しかしブランクがある。
このブランクをどう埋めればいいのだろうか。
子供が大きくなると、本当にヒマである。
脳が腐っていくのでないかと思うくらい、ヒマである。
このヒマを、自分育てに使用してみてはどうだろうか。
あのテレビの女性たちのように、キラキラ輝いていたい・・・でも遅すぎるだろうか・・・
このままキレイなお洋服も買わないで、130万・103万の企業年金上乗せのないパートで65歳まで働き、生活できるはずのない国民年金3号の年金額で、66歳以降を生きるのだろうか・・・
いや、人生はいくつになっても遅いということはない。
今が40代であれば確実にあと半分は生きそうだ。
ここらで一発逆転、夫や子供らに、ママの価値を上げていきたい。
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そう、資格を取ろう。
お金を費やせないなら、独学で。書店では全種類の資格本が千円台で購入できる。
ちょっと大丈夫な場合は、まよわず専門学校へ。
選択するのは、基本は自分が好きな系統。
しかしシンデレラ資格ではない、実務に直結するもの。
具体的には以下、超難関資格と40歳以上は雇ってれくれないものははずしたつもり:
会計・経済系・・・日商簿記・保険社労士・中小企業診断士・税理士
金融系・・・ファイナンシャルプランナー・証券外務員・DCプランナー・年金アドバイザー
不動産系・・・宅地建物取引士
パソコン系:情報処理(ITパスポート・基本情報技術者など)・Webデザイン
医療系・・・医療事務・介護(ホームヘルパー2級・1級・ケアマネージャー)
ではこれらの資格を取得したらすぐに実務ができるか、というとズバリ専業主婦ブランクがあるので難しい。
しかし、方法はある。
① 専門学校のパート先生として応募する。
→40歳台だと、生徒にはベテランと思われるので、ネガティブにはならない。
→専門学校としても、先生のキャリアを公開するわけでなないし安く雇えるのでありがたい。数年続ければ立派なキャリアになる。
→子供が大きくなるにつれて転職機会を狙いフルタイムに移行。
② 複数の資格を取った後、単なる「事務」に応募する
→ちょっと下のところからスタート。そこで10時~16時まででも数年続ければ立派なキャリアになる。
→子供が大きくなるにつれて転職機会を狙いフルタイムに移行。
子供が大きいので急な欠勤がないし、ちゃんと子育て終えた人材として、企業としては安心。
キレイで専門職のあるママに変わると、夫・子供から、尊敬の目に変化する。
人生はいくつになっても遅いということはない。
考えているだけでは何もしないのと同じ。
ただ行動するのみだ。
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