「ネットワークビジネス」とは、Wikipediaによると「人脈を活用して行なう販売商法である、云々」である。

まず「ネットワークビジネス」は、ちゃんとしたビジネスであることを、記述しておく。
口コミ販売形態ということは、宣伝費・広告費、卸業のマージンもない。ということは、商品に上乗せされないので、コストを最小限に抑えることができると言われる。

いろんな企業があるが、たいていは口コミによって商品を販売していき、それと同時に購入者を「販売員(ディストリビューター)」として起用する。
また、その販売員は、さらに別の人を販売員として勧誘していき、「多階層(ピラミッド型)の販売員組織」となる。
つまり、数多くの人を勧誘して仲間に入ってもらい、そのピラミッドの頂点の人=初めに勧誘グループを形成した人は、販売員たちの収益の何%かが常に収入として入ってくる。

さて「ネットワークビジネス」は、ママ友もはまるのをご存じだろうか?
著者もよく誘われる。
有名どころは、だいたい理解している。

ママ友の興味の範囲は「化粧品」「日用品」「家事道具」など、身近な商品が多い。
どの企業の商品も良質で素晴らしいものが多い。それで友達に勧めたくなる、というスタンスで、勧誘が始まる。
こだわりの強いママや、環境や健康を常に意識しているママには「これを待っていたのよ~」と感動。
本当に良い商品だから、大好きな友達に勧めてみよう、必ず気に入るはずだ、と丁寧に勧誘してくれる。

観察するとママ友でも2分されるように思われる。
●偏差値も高い子供のママ、「意識の高い」ママ。
●仕事したいがパート程度の収入ではなく高収入を希望するママ。

「ネットワークビジネス」の利点は、初期投資がほとんどなく、空いている時間を利用して稼ぐことができることだ、と言われる。
子育て・家事で、まとまった時間の取れないママ達にはちょうどいいビジネスモデルでもある。
また、勧誘する友達はちゃんとビジネスの仕方も手取り足取り教えてくれるので、始めやすいということもある。
そしてここがミソだが、大成功する(=大金持ちになる)可能性があるのだ。
つまりピラミッドの頂点に君臨すれば、年収:数千万円も夢ではない、ということだ。
夢でない証拠に、勧誘された後にパーティや会合に行けば、どこにでもいそうなママたちが、自分の成功話をしてくれる。
そして現在の年収を包み隠さず話してくれる。
なぜなら、勧誘した人が増えていくとご褒美に「ステップアップ」して収入ランクが付与されるので年収が明確なのだ。
ある企業では、勧誘人数×パーセンテージで、将来の収入見込みまで明示される。
塾代を稼ぐパートの数万円ではない。
「夢」をくれる力はすごい。
あのランクまでいくと、年収:○百万円、○千万円。この夢でワタシも頑張れる。

しかし、誰でも成功するほど甘くはない。
成功の秘訣は、その企業を信じ、商品をすべて購入していかに素晴らしいかを自分で研究し、それを伝えるために行動し続けることだ。
わかりやすくいうと宗教に没頭する感覚と思ってもらってよい。

以下と思っているママがいるが、大きな間違いである。

「ネットワークビジネス」の利点は、初期投資がほとんどなく、空いている時間を利用して稼ぐことができることだ。

これが正解である。

「ネットワークビジネス」で成功するには、どんどん投資をして商品の研究をし、すき間の時間も使って勧誘するし続けることだ。

商品を購入し続けなければ良さを友達に伝えることが難しい。
勧誘した友達に購入を促すには、その商品に強い魅力を感じる必要がある。
その目に見えない部分は、勧誘する側の熱意と信頼に裏付けされている。
「彼女がここまで言うなら素晴らしい商品に違いない」と納得するだけの、商品の勉強量が必要である。
一種のオーラともいえる。
また、購入してくれた後、友達が後悔してしまうことのないようマメに連絡したり、商品を使用した様子を聞いたりアドバイスしたりと、フォローも必須である。
ここまで徹底して向き合わなければ、どんどん友達から去っていかれる可能性がでてくる。
「ネットワークビジネス」はマルチだ・危険だと、世の中の声に、友達が耳を傾けてしまうからだ。
かつ、連絡の方法によっては「しつこい」「罠だ」「嫌な人」とママ友達から批判されるので、気遣いが難しいところだ。

さて、著者には「ネットワークビジネス」をしている仲の良いママ友が3人(それぞれ別の企業の商品)存在する。
性格がよく、社交的で、ボランティアも熱心な素敵な方々である。
彼女らは、本当に輝いている。
2人は会社経営のご主人さん、1人は外資系サラリーマンのご主人さんをお持ちである。
子供たちは全員私立小学校。高学歴、高収入を見据えている。
高偏差値子供のママが多いのは、成功志向が強いからかもしれない。
また、社長であるご主人さんの経営に不安を持っているのか、あるいは自立を考えているか、それはよくわからないが「成功しよう」という意思はとても強いと思われる。
一家の収入が高いので「ネットワークビジネス」商品をどんどん購入し研究し、そして勧誘している。
「ネットワークビジネス」商品はけして安くはない。
庶民感覚でいうと、高い。
それくらい購入可能な環境でないと、「ネットワークビジネス」で成功することは容易ではない

そして「ネットワークビジネス」には常にパーティや会合が必須である。
その「ネットワークビジネス」感覚から離れてしまうと、購入意欲や勧誘意欲が、減少していくからである。
パーティは一流ホテルで、セレブっぽい雰囲気の中「夢」と「勇気」、「継続」を与えてくれる
きれいなお洋服を着て、ケーキにお茶でおしゃべり。
成功しているママたちの苦労話や、シンデレラストーリーが間近で聞ける。
子育てや家庭、商売についてのアドバイスを受ける。
この会場にいるママたちは、同じ商品を使用している仲間たち。
この一体感と高揚感で、次のパーティや会合まで、彼女らは「勧誘」活動を頑張れる。

宗教に没頭する感覚、これに似ているが、これに「夢」を付随したような感じだろうか。

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著者は、彼女たち3人が大好きである。
それは、目標(ピラミッド頂点)を持ち、ポジティブでイキイキしているので素敵なのだ。
人生の目標もなく、家族や友達の悪口や批判するだけのネガティブママとは、おしゃべりしても楽しくない。
彼女たちは、勧誘が専門なので当然だが、いろんな話が面白いのだ。

しかし、著者はどれだけ勧誘されても「ネットワークビジネス」をするつもりは、ない。
理由は2つある。
①友達を勧誘できるくらい商品に没頭することに、興味が全くない。
②所詮は、企業のコマである。それなら自分で起業するほうを、選ぶ。

他人の経営する企業を潤すために「ネットワークビジネス」を一生懸命することには、全く興味がない。
興味はないが、ネガティブママが彼女らを批判するのは、何だか気分が悪い。
仕事を否定してはよいが、人格否定はしてほしくない。

「ネットワークビジネス ママ友に誘われたら・・・?」
メリット・デメリット、そして自分の環境と性格を鑑みて、選んでいけばよいかと思う。
「単なる主婦が年収○百万円・○千万円、と成功する可能性がある」のはかなり魅力的である。
しかし「ネットワークビジネス」への目は優しくはないことから、強い自信と継続がないと、投資金額・友達・家族の信頼を失うだけの悲しい結果に終わることもある。

「ネットワークビジネス」で大成功するのは、ほんの数パーセントである。
忘れてはいけない。
どの世界でも、大成功するのは頭脳・人格・集中力・継続力のある、数パーセントの人だけである。

そして、余裕の資金と強い精神力のないママは、手を出さない方がいい

10年くらい前「貧乏生活から抜け出すために」と必死に「ネットワークビジネス」されていたママ友がいた。
上の子供は私立小学校だったが、「旦那の稼ぎが悪くて」下の子は公立小学校なのを悔しがっていた。
別に「貧乏」ではない。
一般サラリーマンで子供がいれば、ママのブランド服や子供の教育費にどんどんつぎ込むことは難しい。
この一般的な生活を「貧乏生活」と位置づけ、「百貨店で毎日お買い物生活」を目指すというのだろうか。
「セレブ王子様」でないご主人さんに、どのように接しているのかと思うと、胸が痛かったのを覚えている。
彼女は、仕事に対する信念や責任はなく、ズバリ「お金のため」だけに勧誘しまくっていたので、そんなに成功されてなかったようだ。
多分、ピラミッドの頂点どころか、商品在庫を抱えて困っていたのではないだろうか。
6年前ご主人と別居生活をされたのを最後に、現在は連絡をとっていない。

実家が裕福で、夫との生活が裕福でない場合「旦那の稼ぎが悪くて」と話をしてくるママ友が、このママ含めて2人いた。
「旦那の稼ぎが悪くて」とは家庭で言ってないかもしれないが、態度で表れるし、子供たちも見ている。
愚痴はかまわないが、「だから、どうするのか?」
ママが稼ぐのはいいことだ。このママも仕事を持って稼ごうとした。
もう一人のママは、文句を言いながらも専業主婦を貫いていた。
結婚するまで裕福だったからか、「仕事」をすることが「負け」と思っている昭和のママ達がいるのも、事実である。

「ネットワークビジネス ママ友に誘われたら・・・?」

●「セールス・勧誘活動」が嫌な場合は、はっきり断ればよい。
大丈夫、彼女らは断られ慣れているのだ。

●しかし、ヤル気があるならピラミッド頂点を目標にしよう。
「勧誘された」→「商品を買い続けるだけ」
これだけでも勧誘した友達の利益になる。
そしてもしこの商品を「普及(布教)したい」と心酔すれば、努力あるのみだ。
成功する数%を目指そう。マイナス思考はシャットアウトだ。
そして信頼できる仲間と一緒に楽しく商売しよう。

●成功した人の年収を聞くと、パート時給850円で汗水たらして働くのがバカに見えてくるかもしれない。
バカにしてはいけない。誰かの仕事で、この世の中は順調に回っているのだ。
安いパートであっても、地道に継続すれば、少しずつでも貯まっていく。世の中に貢献している。
その継続すらできないなら「ネットワークビジネス」で一山当てるぞ、は難しい。

何度も言うが、「ネットワークビジネス」成功は簡単ではない。
「継続は力なり」どの世界でも同じである。

「パート」でも「ボランティア」でも「ネットワークビジネス」でも、世の中の経済を回して、社会貢献をしている。
仕事を持っていることにに大きな顔をしていい。誇りに思っていいい。

何も生み出さず、人の批判をしているだけのママよりずっと、彼女らは輝いている。