部活で忙しい子供。
勉強で忙しい子供。
バイトに忙しい子供。
何かを目指して忙しくしているなら、何でもOK。
大人になって心が折れそうになった時に、高校時代に一生懸命とりくんだものが「思い出」として支えてくれる時もある。
それが「優勝」とか「BEST4」など到達しなかったとしても「後先考えず突っ走る」ことができるのはこの時期だけかもしれないからだ。
また、役に立たないことなど一つもない。
親から見たら「無駄なこと」と思い止めたくなるかもしれないが、子供がそれにより失敗したとしても、自分で選択したので納得する。

しかし、帰宅部で、無気力で、将来に希望を見出せない子供もいる。
親が生きているうちは、世話ができる。
子供も、このダラダラした日々が永遠に続くと信じて疑わない。
これは、経済的な不安のない子供が陥る、一種のお坊ちゃま病とも言えるかもしれない。

親は子供を大学まで行かせて就職させれば、あとは老後のために貯金して、楽しめばいいというのがちょっと前までの「普通」だった。
今の時代は、違う。
「老後破産」でかなり前にも指摘したように、親も経済的困窮にあえぐかもしれない時代なのだ。
経済学者など専門家が書いているものによると「老後破産」には誰もがなる可能性があるというのだ。

①そもそも年金が少ないので貯金を取り崩して使い切ってしまう。
②病気になった場合、長期入院だと保険代も底をつくので貯金取り崩して使い切ってしまう。
③離婚した場合、確実に老後貧乏になる
→年金は半分もらえるが、生活費が一人分を×2になるので最低生活水準でも苦しい。
④夫婦どちらかが先に亡くなった場合、年金額が一気に減少するのに生活費はそれなりにかかる。
何度も書くが①そもそも年金が少ない、のである。

そこで登場するのが子供たちだ。
子供たちに面倒を見てもらえばいいだけの話なのだが・・・
子供たちに「経済」を教えないで大きくなった場合どういうことがおきるだろうか。
「経済」を考えないで大学生・大人になった子供たちは様々な理由があるにせよ「こんなハズじゃなかった」と正社員を辞めるかもしれない。
企業にとっては、正社員でなく安い契約社員・パートがこき使える。
一度正社員を辞めると、同じ給料の正社員になることは困難である。

しかし過労で倒れたり極端には自殺とか、まじめで頑張る人は、無理しないでいい。
ブラック企業も多いことから、子供が正社員を辞めたのは正解かもしれない。

スポンサーリンク

就職後の未来は中学生・高校生の子供たちには想像できない。
そして、「子供も、このダラダラした日々が永遠に続くと信じて疑わない。」のに、親も「老後貧乏」になる不安を抱えてとてもじゃないけど子供の面倒見るどころではない。

そして、最悪、親子貧乏の道を歩む可能性もゼロとは言えない時代なのだ。
日本全体中流の時代は終わり、二極化が進んでいる。

子供の幸せを思って育ててきたのに、この道だけは避けたい。

冒頭に戻るが。
「子供も、このダラダラした日々が永遠に続くと信じて疑わない。」子供たちを、中学・高校時代から「経済」について鍛えていけばどうだろう。

無気力に見えるかもしれないが、それは「自信のあること」がないあわられかもしれない。
帰宅部なら何に時間を費やしているのだろうか。
今はスマホがあれば、漫画無料・音楽無料・情報無料の時代である。
子供は、お金を使わずとも楽しく暮らしていけると思っている。
しかし、社会に出たら給料もらうのも実力だし、結婚できるのも経済力に左右される。

そこで、提案。
「自信のあること」で「将来役立つこと」を高校生時代に勧めてみてはどうだろうか。
具体的には「日商簿記2級」取得である。
商業高校の子供たちも日々学んでいて、最優秀では日商簿記1級に合格する子供も存在する。

普通高校の子供が「日商簿記2級」取得は難しいか?
いや、独学でも取得可能。市販のテキストと問題集で、数千円の出費のみ。
時間はかかるが、まず日商簿記3級から勉強しよう。
しかし、専門学校<簿記検定>に通学してみるのも一案である。
近くの専門学校がBESTだが、個人的には資格の学校TACが金額・先生の質的にもオススメである。
(子供がお世話になったが毎日楽しいと通学していた)
先生に基本から教えてもらうと「高校とは別の居場所」があり、理解が深まると「楽しさ」が出てくる。
なぜ「楽しい」のか。
子供は、できないことができると楽しくなる。
また、専門学校で張り出されたり、褒められたり、どんどん上がっていくのが承認欲求となる。
そして、ここがキモだが・・・

高校生で専門学校に通っていると「珍しい」ので先生たちに期待される。
「日商簿記2級」を取得していることは「珍しい」ので「かっこいい」「すごい」となる
そして必ず将来にも役立つ。
高校時代は記憶力・集中力が高く、大学生で勉強するより早く取得できる。
無気力に見える子供たち。ほかの同級生より優れていると思われる「自信のあること」に挑戦してみてはいかがだろうか。
「日商簿記2級」を取得し、自分がデキル子と自信を持つことができれば将来への希望も見えてくる。
その先の「日商簿記1級」、「税理士」「中小企業診断士」そして会計の最高峰「公認家会計士」と夢が広がるかもしれない。
会計系の資格を取得すれば「食うのに困る」ことはない。
私たち親が老後貧乏になったとしても、手を差し伸べてくれる余裕もあるだろう。

文系の場合、大学に行って気づくことが「自分って何もできない・持ってない・どうしよう」
普通のサラリーマンになるにも、ほかの人との差別化は必須。
一流大学でも同じ。
経済系の学部で「日商簿記2級」必須で卒業の大学もある。
理系においても「日商簿記2級」取得は、会計・経済の知識があるなとプラス評価になるのでは。
大学生になると「日商簿記2級」は何も 「珍しい」ことではない。
資格欄に「日商簿記2級」を書きたい就活前の大学生は、必死で勉強を始める。

高校生だからプレミア感があるのだ。

41